原農場のお米は自然栽培
自然豊かな原農場では
35年間無農薬・無化学肥料栽培を行なっています。
無農薬・無化学肥料栽培を始めたきっかけは、
子どもが生まれたこと。
原農場のある前川という地区は、昔から湧水が豊富で、熊本の名水百選にも選ばれてる前川水源があります。夏には蛍が舞い、秋にはトンボ、四季ごとにいろんな野花が咲いています。
そんな自然豊かな原農場では35年間無農薬・無化学肥料栽培を行なっています。無農薬・無化学肥料栽培を始めたきっかけは、昭和58年に子どもが生まれたこと。今の時代は、農薬や化学物質の入った食べ物ばかり。だから毎日食べるお米だけは安心して食べて欲しいと思ったのです。
米と大豆は化学肥料や有機肥料、堆肥も使用せず、自然のまま栽培しています。麦には、原料が遺伝子組み換えではなく、製造時などに添加物も使用していない、有機JASで使用を認証されている菜種油の搾かすを使用しています。 その他にも「農薬不使用の自家採種した種の使用」「農薬・畦草の除草剤の不使用」「残留農薬検査(200種類)・放射能検査の実施」と全てはお客様が健康で幸せな生活を送れるため、そして毎日食べるものだからこそ、原農場は安心・安全を追求し続けていきます。
農薬も除草剤も不使用
原農場では 農薬も畦草の
除草剤
に至る一切も使用していません
除草作業は機械や手作業で行い、虫は天敵のクモやカエル、トンボなどに食べてもらいます。
田んぼの周りだけでなく、田んぼの中にも草が生えるので機械や人の手で除草していきます。例えば、田んぼの中に生えるナガボノウルシという草は成長スピードがとても早く、何万粒もの種子を作って子孫を残そうとするので、種子ができるまえに取る必要があります。小さいうちに手を打てば成長を抑えることができるのですが、手が回らなかった所は一面ビッシリになります。また、稲の条間は機械で除草できるのですが株間は残ってしまうので、そこだけは人の手で除草をしていく必要があります。作業は地味で時間も掛かるので、とても根気がいり、田んぼ一面に生えているときは目をつぶりたくなります。
また、田んぼの畔の草切りも夏場は草の成長が早いのと、ほ場の数も多いので、すべてのほ場の草切りを終えた頃には、最初のほ場はまた草を切らないといけないぐらいに伸びてしまいます。田んぼのあぜ草切りも、田んぼの草取りも夏場の作業なので、とても暑いです。炎天下での作業で熱中症にも何度かなりました。
なぜそこまでするのか?それは、安心、安全、小さな子供から食べられる作物をお届けしたいからです。
まごころを込めた自然栽培。
それは、草と虫との戦い。
ジャンボタニシは味方でもあり 敵でもある
米と大豆は夏場の草の管理が大変です。 田んぼには、ジャンボタニシ(写真)がいるので草を食べてくれます。大豆は機械で除草作業を行います。田んぼのジャンボタニシは草を食べてくれますが、稲も一緒に食べてしまいます。 肥料を使ってないので稲の苗も小さく、田植えしてすぐに食べられてしまいます。せっかく田植えしたのに、至る所に穴が開いてしまいます。しかしそのジャンボタニシのおかげでほとんどの田んぼの雑草を食べてくれるので、本当に感謝しています。 毎年ジャンボタニシに食べられた所は補植といって、田植えで余った苗を手で植える作業をします。 ジャンボタニシがいても雑草のほうが強い田んぼが何枚かあるので、そこは機械で除草し、機械でも除草しきれないところは手で取ります。
収穫前にやってくる大敵「ウンカ」
そこを乗り越えるとようやく収穫が目前に迫ってくるのですが、そこで「ウンカ」という虫の心配をしないといけません。梅雨の時期に偏西風とともに東南アジアから飛んできて、田植え後の稲の苗に住み着きます。そこから何世代も生まれ変わり、収穫時期になると稲の養分を吸って枯らしてしまいます。 繁殖力がものすごく、数日で田んぼ一面枯らしてしまうほどです。うちも大量発生した年はやられています。ウンカに枯らされた所は品質や収量が低下してしまいます。
ではどうしているのか?
どうにもできません。
吸い枯らされる前に急いで刈るしかありません。
ウンカは自然栽培の田んぼには 寄ってこない⁉︎
無農薬栽培を続けていると、うちのせいで虫の被害が広がっていると言われることがありますが、 実は、逆です。 農薬から逃げてきた虫がこっちにくるのです。化学肥料や堆肥などの肥が効いた真っ青した苗のところに降り立ちます。 それには理由があって、ウンカの口はストローみたいになっていて折れやすくなっています。肥が効いた真っ青した苗は、柔らかく養分が吸いやすくなっています。 一方うちはというと、肥が足りてないので黄色っぽい黄緑色をしています。色が違うだけでなく、養分を地面から一生懸命吸おうとするので茎がとても固いです。 ですからウンカは好んで寄ってきません(笑) これはウンカの飛来調査の結果でも明らかになっています。 原農場の田んぼには、ウンカの他に、ウンカを食べる天敵のクモやトンボ、バッタ、カエルが沢山います。 農薬を使うとお米に悪いとされる虫以外に、良い虫も全て死んでしまいます。原農場には沢山の生き物が共存しています。
一般的な苗に比べると黄緑色をしています
原農場の大豆も自然栽培。
ハトも喜んで寄ってきます。
虫だけでなくハトにもご用心。
原農場では大豆も自然栽培で栽培しております。
7月上旬田植えが終わった後に種まきを行います。
この時期から夕立が発生するようになり、種まきした直後に夕立に遭うと、濡れた土が急激に乾いて固まってしまい、うまく芽が出ない事があります。 また、鳩が喜んで種まきしたあとをつついて食べにきます。彼らは並んでゆっくり歩きながら食べるので、そこはずらっと芽が出ません(笑)一般的な大豆には消毒がしてあり、鳩が食べないように赤く苦い薬が付けてあります。 また、大豆が大きくなってくると、葉っぱにヨトウムシといういも虫が付き、葉っぱを食べてしまいます。
原農場では毎年このヨトウムシに茎だけにされてしまうほ場もあります。